落ち着いた大人の空間で、クラフトビールをいただけるお店、東銀座の名店“bar cacoi”をご紹介します。
最小限の照明とローソクの灯りのみの店内は、暗めではありますが、目が慣れてくるとだんだんと心地よくなってくるので不思議です。
最初の一杯は、COEDOとルーク氏(Dieu du Ciel!の元ヘッドブルワー)のシーズナルコラボビール 「COEDO 雪月花※」。
アルコールが低めのセゾンスタイル。主張し過ぎない柑橘系の香りとイースト由来のスパイシーな香り。なかなかの洒落た大人の味わい。
ここでは、サルメリア69※の生ハムをクラフトビールと一緒にいただけます。
“BON DABON※”の「ペルシュウ(生ハム)」。パルマで修業した多田氏が岐阜でつくる、日本で唯一、パルマ製法に基づいて作られる生ハムです。
官能的な熟成した香り。芳ばしいナッツのような香りも感じられます。
サルメリア69のシュワシュワ薄切り初体験。うわさ通りの口どけと鼻に抜ける熟成香のエクスタシー!金属のカトラリーは、繊細な味と香りの邪魔になると木製の楊枝を用意している気遣いも。
オーナーの大場さんは、サルメリア69がある成城学園前まで通い、店主の新町さんから、その日の生ハムを仕入れる程の入れ込みようです。
IPAとのお勧めのペアリングは、ふきのとうのフリット※。
少し温度が上がったラグニタス・サックスは爽やかな感じから、オイリーで重みのあるテイストに変化しており、ふきのとうの苦味とフリットのオイルに完全にはまりました。
牡蠣のフリットと “Y Market Brewing” の「ゲートセブン・ブラック・エール」も最高です(雪月花が丁度終わり、樽代わりのタイミングで頂けました!)。スルスルと飲めるミディアムボディ。
モルトの芳ばしさとほのかな酸味が牡蠣をさらに美味しくしてくれました。
ウスターソースの酸味とのハーモニーもたまりません。なんでこんなに相性がいいのか。
ビールだけでなく美味しいカクテルも楽しめます。
“ナインリーブス”のラムにコーヒー豆を漬けたものや、謎の器具を使用しローズマリーでウォッカを燻製にしたブラッディ・シーザー・ツイストなど、こだわりの一杯をいただきました。
お店の隅々に深い探究心と独自のセレクトが冴える Bar cacoi。
これからも通いつづけたい、心からお薦めできるお店です。
※COEDO 雪月花
COEDOの数量限定シーズナルビール。完売の為、現在は販売しておりません。
※サルメリア69
生ハムを極限まで薄くスライスして提供するサルメリア(イタリア語で食料品専門店の意味)。「シュワシュワ」と呼ばれるそのスライスは、口どけが素晴らしく、官能的でもあります。
http://www.salumeria-69.com/
※BON DABON
イタリア・パルマで修業した多田昌豊氏がパルマ地方とよく似た環境、信頼できる「豚」を飼育している地域など様々な要因を検討し、岐阜県ではじめた日本で唯一のパルマ製法による生ハム工房。
http://bondabon.com/
※ふきのとうのフリット
近所のイタリアンからキャッシュオンでオーダー可能。季節によってフードメニューは変わります。また、時間帯、曜日によってはご利用できない場合がある旨、ご了承ください。
bar cacoi(バー カコイ)
東京都中央区銀座 3-14-8 銀座NKビルB1
bar time:19:00 – 02:00
定休日:不定休
tel:03-6264-0590
URL:http://ameblo.jp/cacoi/
ドラフトビールは2つのタップで2種類ご用意しておりますが、
常時入れ替わる旨、ご了承ください。
富樫 聡[Satoru_Togashi]
シュピゲラウ・ジャパン マーケティング部
カフェブームに乗じて、インテリア・テーブルウェア業界でキャリアをスタート。 市場調査でNYに赴いた際、某「食のセレクトショップ」に出会いファインフードに目覚め、勢いでそのお店に転職。 食と食器の関係を追及すべく、現在はリーデルのグループブランド、『シュピゲラウ』のマーケティングを担当する。
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