毎月どこかで新しいビアパブがオープンし、年々勢いの増す日本のクラフトビール業界ですが、世の中的には、「とりあえずビール」=「ピルスナースタイル」がまだまだ一般的。今回は、そんなクラフトビール未体験の方に知って頂きたい、日本のクラフトビール事情です。
独自に洗練された日本のピルスナーも素晴らしいですが、世界には100以上ものビールスタイルがあると言われています。とりあえずビールのその先には、ヴァイツェンやスタウト、IPAにランビックなど、まだ知らない「99」の多様な世界が待っているのです。
クラフトビールの中心地アメリカでは、数量ベースで6.5%、金額ベースで10.2%(2012年、Brewers Associations調べ)ものシェアを誇っており、今後も順調に伸びていくと予想されます。
日本でも、地ビールブームの終焉と共に2003年に底を打ったものの、ブルワリーの努力による品質向上と本物を求めるファンの増加で製造量は順調に伸び続けています。それでも、日本のビール全体に占めるシェアは1%未満とまだまだこれからのマーケットです。
ビアパブの増加やコンビニでの取扱い開始など、クラフトビールが身近になりつつある昨今。ビール職人(ブルワー)が小規模ながらも自らの理想とクラフトマンシップを持って作り上げたビールをと・り・あ・え・ず体験してみてはいかがでしょうか?
きっとその奥深い味わいに、はまってしまうことでしょう。
富樫 聡[Satoru_Togashi]
シュピゲラウ・ジャパン マーケティング部
カフェブームに乗じて、インテリア・テーブルウェア業界でキャリアをスタート。 市場調査でNYに赴いた際、某「食のセレクトショップ」に出会いファインフードに目覚め、勢いでそのお店に転職。 食と食器の関係を追及すべく、現在はリーデルのグループブランド、『シュピゲラウ』のマーケティングを担当する。
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